キサラギウタ

カテゴリ:短歌( 11 )




おくる

死に向かう父の隣りで食べている 一本の管になって食べてる

速度違反とられた時は父危篤ですと答える予定の私

ほとけ様と呼ばれるときも近いけど いま父の肩書きは「死亡者」

通夜までの慌しさにうっかりと主役を蚊帳の外にしそうだ

最後にはごめんなさいとありがとうしかないのなら天寿なのかも

私の場合 死んでも葬儀はいらないし ごめんねなんて言わなくていい
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by kisaragiuta | 2010-03-21 21:23 | 短歌

遠距離

遠距離の恋を選んで帰りには遠くに置いてこられるんなら
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by kisaragiuta | 2008-07-29 18:06 | 短歌

保育園

泣きやんでしまえば前を向くきみは何度も振り向くママを知らない

泣きやんでしまえばきみは前を向く 前を向くため泣きやんでいく
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by kisaragiuta | 2008-04-24 09:01 | 短歌

スズメ

炭酸のようにスズメを泡だたせ朝の坂道駆け下りていく
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by kisaragiuta | 2008-02-12 08:47 | 短歌

題詠blog2007→2008

題詠blog2007は結局、30首ちょっとしか参加できませんでした。

その中からいくつか。(一部改作、一部未投稿)



これ以上言うべきこともなくふたり見届けている夜の始まり

晴れた日のフレンチポップス 芯にあるさみしいところは手放さないの

屋根がわらのカーブに溜まる陽のようなきな粉を祖母はパンにもまぶす

メレンゲの泡は上出来 しあわせでいることばかりうまくなってる

スプーンを渡したけれどカラメルはだいじに底に沈めておいた

もしかしてこれが憎しみ 身のうちの新種の蘭がすこうし愉快

五日間あたためていた週末が孵るけはいで飛び起きている

夏祭り しんと終わってシャツの裾にきみが握ったあとだけ残る

すきまからすきまへ泳いでいるかぎりやさしい魚でいられるのにな

今はもう手をつなかずに仰いでるプラネタリウムの赤色巨星

きょう最後のスポーツニュースが終わったら帰るというのがあなたのルール

この春に変わったひとをかぞえない 温泉玉子とろりくずして

イベントを一緒にすごす人ひとりキープするため結婚します

鷹揚な防音壁に吸わせてた吹奏楽部のうちあけばなし

カサブタをたしかめている 玉ねぎの皮をがさりと落としただけで

謝れるほどじゃなかった失言を罰するようにきつい炭酸

お別れの駅まで競争 負けたあと笑うことには慣れているんだ

捧げたい歌があるのに完璧なト音記号を書けないでいる

誰もすこし父に似ている レジ横で温めを待つうしろ姿は

この世界の微妙なバランス きみはグレー私は白を選んで渡る

唇からサイダー目から青空をそそいで化学反応を待つ

地図からも消えるそうです いつか一緒に行こうと話した南の島は

給料日だしと自分にささやいてananセックス特集を買う

薄いレースのカーテンなのに北風も太陽もまだ勝てないでいる

いたずらと思ってました こんなにも見つかりたそうな置き手紙だし

太陽を市営プールで見上げたら夏修了のハンがもらえた

救急箱を開ければいまだ匂いたつ昭和生まれのメンソレータム

配られたカードを小さい順に出し負けたらちゃんと悔しがります




自分で気に入っているのは、フレンチポップス。
記事へのアクセスが多かったのはanan(笑

今年もまた懲りずに参加します。(題詠用ブログはこちら
完走を目指してしまうとプレッシャーになるので、目標は片道。50首です。

反射神経で詠めるようになりたい。
たくさん作れるようになりたい。
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by kisaragiuta | 2008-02-09 18:04 | 短歌

08.01.16

そんなことないよと言ってほしいときだけ許可します「わたしなんて」は
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by kisaragiuta | 2008-01-16 11:42 | 短歌

07.12.10

きみの言う「いいひとなの」は「私とは合わないけど」といつもセットだ

*

悪い人じゃないんだよって言いたがる私のかわりに怒ってくれる
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by kisaragiuta | 2007-12-10 20:58 | 短歌

ウタ

しあわせ!と爆発したあとしんしんとやさしい灰にうたれています

春の陽を湯ぶねで浴びて一点の陰部も持たない私のからだ

コソクとかコンタンとかは許されるためにかわいい音なのきっと
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by kisaragiuta | 2007-03-09 09:46 | 短歌

そこここに置いてきた短歌

夏はいつでも同級生 カルピスのCMがまた始まりました

「暑い!」って愛するひとの欠点をことさら言ってみせる口調で

サヨナラのわけ聞きながら眺めてたマクドナルドの深夜清掃

ビタミンも飲んでみたけど本当に私に足りてないのはピンク

きれいになった子からなんだか遠くなる 団地のもみじいつまで青い
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by kisaragiuta | 2007-02-24 22:31 | 短歌

行くとこがなかった

公園しか行くとこなくて公園でキスをしてたら叱られる町

3ヶ月!(カフェと名乗ったあの店が焼きそばを出すようになるまで)

この町にできるとしたらカフェがいいかジャスコがいいかまた考える

東京の匂いがこぼれる本だからバスでひらいて深呼吸する

手放さず叶えもしない夢はもう体になじんだ抱き枕です



ショートソング (枡野浩一/集英社文庫)を読んだあと、ずっと考えていた短歌が元です。
開店休業中のかんたん短歌blogにトラックバックさせていただきました。

焼きそばはたっぷりの盛り。名古屋周辺だから。
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by kisaragiuta | 2007-02-24 11:28 | 短歌
宮田ふゆこ*ときどき短歌を作ります。小心な快楽主義者。
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