キサラギウタ

遅ればせながら、めーたん

日が経ってからのご報告になってしまいましたが
9月5日は、名短のイベントに参加してきました。
天野慶さんによると、「たぶん世界初の野外短歌イベント」とのこと。

ふかわりょうさんが進行をしてくださって
芸能人からマイクを向けられる、という記念すべき初体験ができました。
尊敬する天野さんや加藤千恵さんにお会いすることもできました。

私は一観客として行ったのですが
急遽ステージに上がりたい、という人を募集してくれたので、思い切って手を上げました。
いつも短歌を通じてお付き合いいただいている小野さんのおかげで勇気が出たのだけど
やってみてよかった!
まだまだ暑かったけれど、真っ青な空の下。視線を上げればテレビ塔。
そんなところで短歌を読み上げて拍手をいただけるのは、ほんとに気持ちよかったです。

そして、そこで読み上げた短歌で、優秀賞をいただくことができました。

銭湯で父に習った歌詞のまま1番高木がまだ塁に出る


ドラゴンズの応援歌<燃えよドラゴンズ>を知らないと、ピンと来ない歌だと思います。
(しかもいま調べてみたら、1番高木は1974年バージョンなんですね。そんな昔……。)

私は枡野浩一さんを先生だと思って短歌を勉強してきて
「遠くにも届くように詠む」ということをできるだけ大切にしてきたつもりですが
今回ばかりは地元民として、「にゃごやの人に分かればええがね」と楽しく作りました。
日本でもっとも郷土愛が強いといわれる県民性のゆえかもしれません。

優秀賞の10首は、名古屋メシの横綱矢場とんの箸袋に印刷していただけるそうです。
ふだん短歌を読んだりしない人たちにも見てもらえるので、とても嬉しい。
もちろん私も食べに行くつもりです。

写真は、会場でいただいた短冊ですが
手書きなので、「まだ」が「また」と誤記されていました。
それで私も「ああ、<また>にする手もあったんだな」と気づきました。
当然思いついてもいいことだけど、なぜか考えなかったですね。
そのあとよーく考えてみて、やっぱり私は「まだ」だな、と思いましたが
「また」のほうがいい、と言ってくださった方もいました。
やっぱり人に聞いてもらったり見てもらったり、ということは大切なんだなあ、と実感。


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# by kisaragiuta | 2010-09-21 14:53 | その他

おくる

死に向かう父の隣りで食べている 一本の管になって食べてる

速度違反とられた時は父危篤ですと答える予定の私

ほとけ様と呼ばれるときも近いけど いま父の肩書きは「死亡者」

通夜までの慌しさにうっかりと主役を蚊帳の外にしそうだ

最後にはごめんなさいとありがとうしかないのなら天寿なのかも

私の場合 死んでも葬儀はいらないし ごめんねなんて言わなくていい
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# by kisaragiuta | 2010-03-21 21:23 | 短歌

遠距離

遠距離の恋を選んで帰りには遠くに置いてこられるんなら
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# by kisaragiuta | 2008-07-29 18:06 | 短歌

辰巳泰子さんのライブ「曠野」

歌人の辰巳泰子さんの朗読ライブ曠野が、いよいよ明日になりました。

これは、短歌朗読DVD「聖夜」リリース記念のイベントで
DVDには、もったいなくも私の短歌を収録していただいているようです。

今回のライブのゲストには
敬愛に加えてミーハー的にも大好きな枡野浩一さんのお名前もあるのに
残念ながら私は行けません。
でもここから会場へ、応援の念を送るつもりです。

辰巳さんのライブは、すごいです。
「本気」というのは、人を圧倒します。
私はライブ「聖夜」のときに、それに触れさせていただきました。

なんのために短歌を作るのか、ということが
「他人に伝えるためだ」ということにきちんと繋がったら
「どうやって、より他人に伝えていくか」という課題も出てくる。
それに向き合っている人をナマで見て、たくさんの刺激を受けました。
それ以来、<伝える>ということを、私も考え続けています。

今回も、たくさんの人に辰巳さんの本気が伝わりますように。

……東京近郊の人は幸せだ。
ふと、こんなライブに行けてしまうのなら。
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# by kisaragiuta | 2008-05-31 20:49 | その他

保育園

泣きやんでしまえば前を向くきみは何度も振り向くママを知らない

泣きやんでしまえばきみは前を向く 前を向くため泣きやんでいく
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# by kisaragiuta | 2008-04-24 09:01 | 短歌

笹公人の念力短歌トレーニング  発売!

いつも投稿させていただいている、笹公人さんの短歌ブログ「笹短歌ドットコム」が、本になりました。

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笹公人の念力短歌トレーニング

私の短歌も、いくつか載せていただいています。


私のように、ネットをきっかけに短歌を作り始めた場合、短歌について「教わる」という機会はなかなか持てない。
はじめはそのことで悩んでいました。
それでも、この本の著者である笹公人さんや、枡野浩一さんに短歌を見ていただいたり、その著書を読んだりすることで、少しずつ勉強してきたつもりです。

しばらくたってから、ネット歌人ってなんて恵まれてるんだろう、こんなにいろいろ教えてもらったりしていいんだろうか、と思うようになりました。

この「念力短歌トレーニング」でも、笹師範は、いろいろなことを惜しげもなく教えてくださっています。

短歌に興味のある方、
自分の短歌がいいのか悪いのかわからないという方(これは私もまだまだ修行中ですが)、
ぜひ手にとってみてください!

あ、短歌に今まで縁が薄かった、という方(……はこの記事も見ていないかな)も
「こんなに面白い短歌もあるんだ! これでもいいんだ!」って驚くような歌にきっと出会えると思います。
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# by kisaragiuta | 2008-04-13 09:56 | 笹短歌ドットコム

スズメ

炭酸のようにスズメを泡だたせ朝の坂道駆け下りていく
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# by kisaragiuta | 2008-02-12 08:47 | 短歌

平熱ボタン

名古屋が大雪に見舞われて、北国のようだった昨日
北の国から、歌集が届きました。

伊勢谷小枝子さんの「平熱ボタン」

この日が来るのを待っていました。



この歌集には、私の大好きな短歌が収録されています。
好きな歌はどんどん増えるけど、その中でもほんとに大切な歌のひとつ。

ピース! ピース! 私がここにいるせいで私の形に足りない世界(伊勢谷小枝子)

家事をしているとき、公園で子供と遊んでいるとき、
ふいにこの歌を思い出して、私はすこし元気になります。

それは、「よーしがんばろう!」という強い元気ではないのだけど。

この歌を思い出すとき、たとえ室内にいても、私は空を見ています。
同時に、私がいつまでも心の底に持っている「不登校だった私」に、笑いかけることができます。

<ピース! ピース! 私はここで、なんとかやっています>



そういえば、伊勢谷さんの歌はどれも、悲しくても俯いてはいない印象です。
やっぱり強く前向きでもないのですが。

なるほど平熱。

しんしんしん、と沁みて、雪の日に読むのがうれしい歌集でした。
でもなにしろ平熱だから、暑い日に読んでも、同じように沁みるかもしれない。

たくさんの人に届きますように。

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# by kisaragiuta | 2008-02-10 10:56 | その他

題詠blog2007→2008

題詠blog2007は結局、30首ちょっとしか参加できませんでした。

その中からいくつか。(一部改作、一部未投稿)



これ以上言うべきこともなくふたり見届けている夜の始まり

晴れた日のフレンチポップス 芯にあるさみしいところは手放さないの

屋根がわらのカーブに溜まる陽のようなきな粉を祖母はパンにもまぶす

メレンゲの泡は上出来 しあわせでいることばかりうまくなってる

スプーンを渡したけれどカラメルはだいじに底に沈めておいた

もしかしてこれが憎しみ 身のうちの新種の蘭がすこうし愉快

五日間あたためていた週末が孵るけはいで飛び起きている

夏祭り しんと終わってシャツの裾にきみが握ったあとだけ残る

すきまからすきまへ泳いでいるかぎりやさしい魚でいられるのにな

今はもう手をつなかずに仰いでるプラネタリウムの赤色巨星

きょう最後のスポーツニュースが終わったら帰るというのがあなたのルール

この春に変わったひとをかぞえない 温泉玉子とろりくずして

イベントを一緒にすごす人ひとりキープするため結婚します

鷹揚な防音壁に吸わせてた吹奏楽部のうちあけばなし

カサブタをたしかめている 玉ねぎの皮をがさりと落としただけで

謝れるほどじゃなかった失言を罰するようにきつい炭酸

お別れの駅まで競争 負けたあと笑うことには慣れているんだ

捧げたい歌があるのに完璧なト音記号を書けないでいる

誰もすこし父に似ている レジ横で温めを待つうしろ姿は

この世界の微妙なバランス きみはグレー私は白を選んで渡る

唇からサイダー目から青空をそそいで化学反応を待つ

地図からも消えるそうです いつか一緒に行こうと話した南の島は

給料日だしと自分にささやいてananセックス特集を買う

薄いレースのカーテンなのに北風も太陽もまだ勝てないでいる

いたずらと思ってました こんなにも見つかりたそうな置き手紙だし

太陽を市営プールで見上げたら夏修了のハンがもらえた

救急箱を開ければいまだ匂いたつ昭和生まれのメンソレータム

配られたカードを小さい順に出し負けたらちゃんと悔しがります




自分で気に入っているのは、フレンチポップス。
記事へのアクセスが多かったのはanan(笑

今年もまた懲りずに参加します。(題詠用ブログはこちら
完走を目指してしまうとプレッシャーになるので、目標は片道。50首です。

反射神経で詠めるようになりたい。
たくさん作れるようになりたい。
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# by kisaragiuta | 2008-02-09 18:04 | 短歌

08.01.16

そんなことないよと言ってほしいときだけ許可します「わたしなんて」は
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# by kisaragiuta | 2008-01-16 11:42 | 短歌
宮田ふゆこ*ときどき短歌を作ります。小心な快楽主義者。
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